メイドさんやドライバーさんのように日常的に雇うタイプではない、チャーンという人。
タイに住むと何度かお世話になる職業です。何かが故障したら修理しに来てもらう人です。その都度必要な時に来てもらいます。
そんなチャーンという存在の人をどうやって見つけるのか?どうやって使うのか?なにを修理してくれるのか?費用はいくらくらいなの?などを書いていきます
タイで修理を請け負うチャーンとはなにもの??
たとえば家の冷蔵庫が壊れた、水漏れした、電気系統が変だ、庭木を切る、引っ越しする、などなど。こういったトラブルを解消してくれる、チャーンという仕事があります。
かれらはタイで家の中の修理が必要になったとき、大活躍です。
タイ語では ช่าง と書きます。
音声はこちらで聞けます(ごったい、というサイトに飛びます)
このタイ語、日本語でぴったりの言葉いま思い浮かびませんが、“修理屋さん”という言葉が一番近いような気がします。
タイ語に直訳したら「職人」とかそう言う感じです。職人って、、ちょっと違うような気もしますが・・。職人よりもやっぱり修理屋さん。
おそらく、こういった仕事をする人はだいたい何でも修理します。専門分野をもっているケースもありますがたいていなんでもこなします。
たとえば今回の我が家のケース。
冷蔵庫の扉が壊れたのでそれを修理する
IKEAで買ってきた家具のとりつけ
カーテンレールを修理する
庭木を切る(5本)そして切った枝を捨てる
すべてまとめてやってもらいました。全部で3500バーツ(約10000円)でした。
これは私の中では破格の価格。バンコク中心街は最近なんでも高くて、うちに出入りしている庭師などは木を一本切るのに2000バーツ取ります。
チャーンを雇う時には、やはり運もあります。腕の良いチャーンに出会えたら、かなりラッキー。家の中のトラブルがあった時に、すぐに来てもらえるからです。
やっぱり一家に一台ではないですが、一家に一チャーンは欲しいところです。ああ、●●が壊れた!修理にあのチャーンを呼ぼう!そう思えると楽です。
タイの修理請負人(?)チャーンはどこにいる??
一般的に日本人がタイに住むとコンドミニアムに住みます。コンドミニアムには、専属のチャーンがいるので自分で探す必要はありません。
コンドミニアム内の修理をすべて請け負ってる人がいたりします。
なにかが壊れたらコンドミニアムの管理事務所に修理を依頼しましょう。オーナーにお願いしないとならないくらい大きい内容(例 エアコンが壊れた、備え付けのイスがガタガタになった)などなら一旦オーナーに確認をしてください。
オーナーにお抱えのチャーンがいる事も結構あります。
オーナーさん次第で、今コンドミニアムにいるチャーンにお願いして修理してもらって。と言われる事もありますので、それはそれでコンドミニアムの事務所に連絡しましょう。
しかし一軒家となると自分で探すしかありません。
メイドさん同様、こういったチャーンなどは口コミで探すのが普通です。誰誰のご近所のこのチャンがいいと聞く、もしくは近所の人が使ってるチャンがいい。
こうやって口コミで見つけていくのです。
タイでは日本のように、インターネットなどで人を探す事はできません。スタッフなどは探すことができるかもしれませんが、チャーンをやるような人がインターネットを駆使してるとは到底思えません。
人から人へ流れる情報で、仕事を探すチャーンという仕事。もしくは道端に止まっているトラックなどに、『チャーンします』と連絡先が書かれた看板を掲げたりもしています。
要するにフリーランスなんですね。チャーンという仕事は。
うまく営業できるか、上手に仕事ができるかが彼らの命綱です。かなり今回のチャーンは営業上手。隣の家の洗濯機まで直してきましたから(笑)
彼らを見ていると、なんだかたくましいなぁと思います。それになんだか生きているなぁ、、とも感じます。自分の力で仕事を取って、それで食べているっていう感じがなんだかたくましい。
彼らにサラリーマンやらせたら、きっと人生つまらないからいやだというんだろうなと思います。
タイ人という人たちは基本的に自由が好き。なのでチャーンという仕事に就く人が多いのでしょう。日本人なら不安定だからいやだといいそうな仕事。タイのチャーンはたくましく生きています。
彼らを見ていると、ああ、私も“生きていかなくちゃな”と思ってしまうのです。
具体的な修理屋さんチャーンの探し方
もしコンドミニアムに住んでいないとか、アパートなど管理会社がちゃんとしてないとかのケースでは、チャーンを探すにはまず周りの人(タイ人)に『○○が壊れたので、修理をしてくれるいいチャーンを探している』とふれまわることです。
メイドさんとかの知り合いとかにチャーンがいそうですね。その家に出入りしているチャーン、もしくはその人の家のメイドさんの旦那さんがチャーンだったりします。
ドライバー兼、チャーンというケースもあります。
とにかく、探している、という事を周りに知らしましょう。
するとどっからともなく数日後ぐらいに誰かが口コミで探してきてくれます。
チャーンはおらんか?と聞いてみる人リスト
・メイドさん
・ドライバーさん
・セキュリティーさん(警備の人)
・隣近所
そこから値段交渉に入ります。相手に修理の内容をつたえ、現場を見るようなものなら見てもらって、それから修理にかかる費用を見積もりしてもらいます。
あ、もちろん見積書なんてありません。口頭で交渉します。値段がお互いにOKならそのまま仕事に入ります。
ただし、相手はタイ人です。2日で終わると言ったことが終わらなかったりすることも・・・・。
その時はまた再交渉。日雇いの場合はお金が発生しますし、仕事で契約した場合は何日かかろうが同じ金額です。
たいていチャーンの方もサッサと修理して帰りたいと思っているので、『これだけしたらいくら』という契約がいいでしょう。
値段は、修理する内容によってずいぶん変わります。きちんと事前に普通はどれくらいかかるのか確認するといいでしょう。
直近でチャーンを使った件では・・。
冷蔵庫のコンプレッサーが壊れたので修理を依頼しました。
コンプレッサー代6200バーツ(約18600円)プラス、チャーンの作業代1500バーツ(約4500円)でした。
結構かかりましたが、新しいモノを買うよりは修理したほうがだいぶお得です。
いいチャーンに出会えたら、しっかりつなぎとめておきましょう。少し報酬に色を付けると喜んでこちらを助けてくれます。
チップですね。例えば100バーツでも200バーツでもよく頑張ってくれたらあげれば良いですし、お昼をまたいでたら昼食代とかも出してあげると良いでしょう。
チャーンは本当に便利です。もはや私にはなくてはならない存在です。